2026.09.01
「総力戦研究所」
「総力戦研究所」
先日、「開戦前夜」という映画を観てきました。猪瀬直樹さんのノンフィクション作品「昭和16年夏の敗戦」が原作となった作品です。
昭和15年、日本が戦争を始める少し前に、内閣直轄の研究・教育機関として総力戦研究所というものが開設されました。各官庁・陸海軍・民間などから選抜された若手エリートを集め、総力戦体制に向けた教育と訓練を行ったようです。
その教育訓練の一環として、模擬内閣を組閣させ、当時の日本の置かれている状況から南洋に進出したらどうなるかシミュレーションを行う課題を与えました。
研究生たちは自分たちの所属部署から実際のデータを持ち寄って連日討議しシミュレーションを進めて行くわけですが、日本は結局戦争に負けるという結論に達します。
そのシミュレーションは驚くべきことに、実際に日本がたどった戦況とほぼ合致する内容だったそうです。
政府は研究所のシミュレーション結果を黙殺してしまいましたが、若手の頭脳を集めて研究させた取り組みは意義のあったことだと思います。現代にも参考になると考えます。
管理グループ 玉西邦洋