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勝つべくして勝つ

2016.07.01

NHKの大河ドラマでは『真田丸』が放映中ですが、戦国期~安土桃山時代~江戸時代は、よく歴史小説の舞台になります。最近読んだ本で私が面白いと思ったのは、明智憲三郎氏が書いた「本能寺の変431年目の真実」と「織田信長433年目の真実」です。明智光秀の子孫という明智氏が、本能寺の変の通説に疑問を持ち、自身で文献を調べて記録を突き合わせてみると驚きの事実が浮かび上がってきたというものです。あくまで推論ですが、驚きの内容でした。
さて、明智氏は桶狭間の戦いについても記録を集めて「歴史捜査」を行い、新たな持論を本の中で展開しています。通説では、小勢の織田軍が桶狭間で休息していた今川軍の側面を奇襲攻撃して今川義元を討ち取ったとなっておりますが、実はそうではなく、孫子・呉氏といった中国の兵法に精通していた信長の緻密な作戦による正面攻撃の末の勝利であるというのです。明智氏によると、「周到に企てて成功の目算を立てた作戦が『偶然・不運』によって失敗する例はあっても、何も考えずに行ったことが『偶然・幸運』によって成功を収める例はまずない」とのことです。まさに「勝つべくして勝つ」と言ったところでしょうか。
今、国内外の情勢は難しいですが、作戦をしっかり立てて臨みたいものです。